独り言

先日、患者さんから「この前治療に行って良かったの?今日テレビで緊急性のない歯科治療には来て欲しくないっていう歯科衛生士さんの意見が紹介されてたの。ごめんね〜、何も考えずに行っちゃって…」と言われてしまった。動画で確認してみたら、確かにそのような意見が紹介されていた。歯科医院は患者との距離も近く感染リスクの高い職業だそうな。そのこと自体に間違いはないと思う。
 状況が状況なのだからよりシビアな対応が必要である。しかしそんなものは今に始まった事ではない。コロナだからと言って特別に感染対策を強化したわけではなく、普段から感染対策には気を使っている。毎日のうがい手洗いやアルコール消毒、ゴーグルやマスク着用、グローブの頻回な交換等々。こんなことは当たり前。厳重な滅菌や飛沫感染対策に口腔外バキュームを毎回の治療の度に使用したり、自分たちの身を守るためだけではなく、患者さんの身を守るための工夫も多々実践しているつもりだ。
 患者さんにそんなレベルで心配させてしまう事が情けない。テレビで宣っていた歯科医療従事者も本音なのだろうけれど、自分が感染したくないから治療に来るなと言わんばかりの意見だったように思う。正しく理解して、正しく対策をとって、必要な医療サービスを通常通り提供するのが職務職責じゃないのかと思うんだが。

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